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3Dプリンタ、私の選んだ1台

このコラムでは、実際の3Dプリンタユーザーにご登場いただき、購入のきっかけ、導入時の苦労、トラブル、業務上での貢献度、導入の満足度、今後の課題やリクエストなどを語っていただく。ユーザーから次のユーザーにバトンを渡していただくリレー形式のユーザー事例となります。

 

 
 

3D Printer My Selection

第10
「3Dプリンタで釣り用ルアーを制作

Tama/太田珠貴

ツイッター上にてハンドルネームTama(@Tama48297543)で活動。三重県の自然の中で育ち、現在東京都在住。3歳から釣りを始め、現在は国内外問わず3Dプリンタで製作したルアーでいろいろな魚にチャレンジし、現在12種目。年末にはアマゾン釣行を予定。3Dプリンタでのルアー作り普及のため「3Dプリンタで作ったルアー限定の釣り大会」を共催。

 



 

●太田氏の使用3Dプリンタ
2018年 BRULÉ「Ultimaker3」1台

・3Dデザインツール
Autodesk Fusion360、Rhinocerosなど

・3Dプリンタとの出会い

私の本業は宝飾関係ですが、ジュエリー製作にも3Dプリンタの導入が増えています。知識として学ぶためにヒコ・みづのジュエリーカレッジのCADの夜間授業に2016年から通い始め、いろいろな課題を作っている中でこれはルアー製作をできるかもしれないと思い、3Dプリンタでのルアー作りにチャレンジしました。

最初のチャレンジはニジマスを釣るためのスプーン(疑似餌)をRhinocerosでデータを作り、世田谷ものづくり学校にあるFabLab Setagayaで3DプリンタのForm 2(光造形)をレンタルし、製作しました。そのルアーで「第2回3Dプリンタで作ったルアー限定釣り大会」で3位に入賞しました。


▲3Dプリンタで製作したルアーの数々。(クリックで拡大)
 
▲ニジマス用のスプーンの形をしたスプーン(疑似餌)「マサニースプーン」もForm2で造形。(クリックで拡大)


▲3Dプリンタ製のルアーで初めて釣り上げた魚(ニジマス)。(クリックで拡大)
 
▲第2回3Dプリンタで作ったルアー限定釣り大会」で3位に入賞。(クリックで拡大)


3Dプリンタの購入に際して

ルアー作りをしていく中で、光造形タイプよりもFDM方式の3Dプリンタがルアーを作る工程で有利と考えるようになりました。理由はルアーの浮力の問題と大きな魚を釣るために貫通ワイヤーを内部構造に取り入れる必要があるからです。

3Dプリンタが自宅にあると、時間の節約とアイデアを直ぐ形にして手に触れることができるので、それが購入動機になりました。

購入にあたり、コンピュータや機械が得意でない私が3Dプリンタを使っても、故障した場合や、上手く使えず置物になってしまうのではないかという危惧が一番大きかったです。そこでアフターメンテナンス、カスタマーサポートがしっかりしていることを一番に考え、代理店の店舗もあり営業の方とも話して買える「Ultimaker3」を購入しました。


▲Ultimaker3。(クリックで拡大)
 
▲Ultimaker3で造形。(クリックで拡大)



Ultimaker3の使い勝手

購入後の組み立て作業はほとんどなく,初めてのプリントは一発で上手くできました。しかし、2回目のプリント時にガガガという音が発生しかなり焦りました。代理店に持っていき見てもらうとリミットスイッチの配線が取れていました。初期トラブルのため新品と交換してくれました。トラブルはそれっきり起こっていません。アフターフォローがしっかりしているところを選んでよかったと思った瞬間でした。

○素材
Ultimaker3ではフィラメント直径2.85mmのPLA(ポリ乳酸)のホワイトか透明のフィラメントを使っています。釣りをする上で糸が切れルアーを失くしてしまうことがあります。そのような時に、PLAはトウモロコシの粉などからできおり生分解性で微生物などにより、最終的に二酸化炭素と水に分解され性質があるため自然に優しいからです。ただUltimaker3のフィラメントは他社のフィラメントに比べると値段が少し高めです。

○積層ピッチ
Ultimaker3は最小積層ピッチが0.02㎜と細かく積層することができますが、私は通常ルアーでは0.2mm、ミノーのリップなどには0.1mmで設定しています。3Dプリンタで作ったルアーに対して強度の問い合わせがありますが、私の経験からいくと魚とのファイトで壊れることはほとんどないと思っています。ルアーの耐久強度テストのためにタイのバラマンディー養殖場に行きましたが、同じルアーで10匹ほど釣ってもルアーが割れるなどはありませんでした。
ただストラクチャー(障害物)に対しタイトに投げる釣りはぶつけてしまうと壊れる可能性は出てくるかと思われます。

○出力時間
プリントスピードは70mm/Sに設定することが多く、例えば写真のルアーは9時間でできます。大きさは21㎝のペンシルベイトで、貼り合わせるため2個のルアーを作ります。寝て起きたらビックペンシルが2つできるという、釣り人にとって3Dプリンタは魔法のBOXです。

○投資対効果
Ultimaker 3は決して安くはないですが、長期的に考えれば、アフターメンテナンスやカスタマーサポートがしっかりしていて投資対効果は高いと思います。

それに加えUltimaker3には、デュアルエクストルーダー、カメラ、多くのフィラメント素材があり、私が使いこなせていない機能も沢山あるので、これからさらに価値を感じられるのではないかと思っています。

また、3Dプリンタを購入後、既製品ルアーに魅力を感じなくなり、既製品ルアーを購入することはなくなりました。私は、今までに既製品ルアーに多くのお金を使っていたので、その面では3Dプリンタでルアー作りをすること自体に投資対効果が高いと思います。

○トータル評価:90点
Ultimaker 3が持つスペック、安定性、カスタマーサポート、アフターメンテナンスなどはともに120点。ただ価格が高価なためトータル評価90点としました。

余談ですが、ツイッター上でもお勧めの3Dプリンタはありますか? という質問が多いです。そこで次に私が注目しているのが、周りのルアービルダーの方が多く使っているのがXYZ社の「ダヴィンチmini」です。こちらは3万円台で購入でき、造形は15cmまで可能のためブラックバスやシーバス用ルアーであれば大抵作れます。私もUltimaker3と比較するために注文しました。使用感などはツイッター上で報告していきたいと思っています。


▲3Dプリンタで作ったルアー限定釣り大会の様子。(クリックで拡大)
 
▲トロフィーはUltimaker3で製作。(クリックで拡大)


今後の展開

3Dプリンタで作ったオリジナルルアーで国内外問わずいろいろな魚にチャレンジし、3Dプリンタで作ったルアーの可能性を探求したいです。年末には南米のアマゾンに釣行予定です。

また3Dプリンタのルアー作りの楽しさを多くの釣り人に知ってもらいたいと思い、2019年から3Dプリンタのルアー作り教室を開講します。ご興味ある方は是非参加していただければと思います。釣行状況やワークショップはツイッター上にて告知しますのでフォローをよろしくお願いいたします。
Twitter:Tama(@Tama48297543)。


▲東京湾にてツバス 。下が使用したルアー。(クリックで拡大)
 


次回は森田大さん(ミューティオ)です。12月下旬掲載予定。
(2018年11
月20日更新)

 

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