●はじめに
私は現在リモートでフロントエンドエンジニアをしながら、家でサバイバルゲームで使うホルスターを中心にレザークラフトのブランドを立ち上げるべく活動しています。
●私と3Dプリンタとの出会い
私の3Dプリンタの出会いは、友人が3Dプリンタを使って創作しているのを見て、これをレザークラフトに活かすことはできないだろうかと思ったのがきっかけです。ちょうどAmazonプライムデーが重なりそれも購入するきっかけになりました。
買ったのは光造形の「ELEGOO MARS2 Pro」というモデル。(クリックで拡大) |
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●初めての印刷
友人はFusion 360を使っていたのでDLの仕方や基本的な操作方法を教えてもらい、公式のYouTube動画を見ながら学びました。最初はなかなか苦労しましたが以前3Dソフト(Blender)を使ったことがあったので慣れるのは早かったです。
●3Dプリンタからの異音
購入した3Dプリンタは光造形のタイプで、2回目の印刷でものすごい異音がするトラブルが発生しました。あまり情報がなく、いろいろ探してみたところ、やはり機体によって起こりえるトラブルがあるようです。
●強度の調整
光造形は原理は積層型と似ていて、密度が高く強度が高いのがウリです。ただかなりレジンを使ってしまうので必要箇所を見極めて密度の調整が必要ということも実体験で知りました。
45ロングコルト弾の寸法を取ったモデル。(クリックで拡大) |
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一定の圧力がかかり続けひび割れてしまった跡。(クリックで拡大)
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一瞬の圧力には強いが一定の圧力をかけ続けるとひび割れが起こるようです。今後は圧力がかかる部分に対し、どのように対策するかが課題となっています。
●光造形の強み
光造形の強みとしてはやはり精度が強いところでしょう。レザーを加工・型をつける場合は、濡らす必要がありますが積層型だと積層後がレザーについてしまい縞模様の跡が残りますが、光造形だと積層跡がなくレザーに負担がかからないのがいいところですね。
木製のポーチの型。(クリックで拡大) |
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3Dプリンタで作成したポーチの型。木くずがつかないので重宝している。(クリックで拡大)
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3Dプリンタの型紙で作った作品。(クリックで拡大) |
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また、今までの型紙は100均の厚紙を使っていたのですが、厚紙の型でプリントすると水に濡れても使うことができるので、かなり作業効率と型紙の保管が用意になりました。
●意外と水に弱い?
素材はレジンなので、水に濡れたまま放置していると曲がってしまうようです。なので、型紙として使った印刷物はすぐに水気をふき取って管理しなければならないようです。曲がってしまった際は水気をふき取った後、重しを載せて矯正することもできるようです。
水に浸かり続けると湾曲する。(クリックで拡大) |
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●3Dプリンタを使った今後
今も3Dプリンタの使い道としてはレザークラフトの型紙作成ですが、今後は精度の高い寸法を取れるようにしてホルスターのパーツ作成やレザークラフトの型紙販売をしていこうと考えています。
次回の執筆はにゃんたもさんです。
(2022年9月13日更新) |